履歴書の学歴はどこから書く? 中退・浪人・留学・卒業見込みの書き方
履歴書の学歴は、古い順に入学と卒業を1行ずつ書きます。どこから書くかの決まりはなく、中学校卒業から書くのが一般的です。職歴が多くて行が足りないときは、高校入学から書いても構いません。学校名は「〇〇高校」と略さず、「〇〇県立〇〇高等学校」のように正式名称で書きます。
更新 2026-10-20
学歴はどこから書くか
学歴をどこから書くかに、公的な決まりはありません。一般的な目安は次のとおりです。
| 立場 | 書き始め | 考え方 |
|---|---|---|
| 高校・専門・大学の新卒 | 中学校卒業 | 義務教育の終わりから並べると流れがわかる |
| 転職(職歴が少なめ) | 中学校卒業か高校入学 | 行に余裕があれば中学校から |
| 転職(職歴が多い) | 高校入学 | 職歴に行を回す |
| 最終学歴が中学校 | 中学校卒業 | 小学校から書く必要はない |
迷ったら、先に職歴の行数を数えます。厚生労働省の様式例は、学歴と職歴を同じ欄に続けて書く形です。職歴を最後まで書き切れる範囲で、学歴の書き始めを決めます。
1行ずつの書き方と学校名のルール
- 1行目の中央に「学歴」と書きます。
- 入学と卒業を1行ずつ、古い順に並べます。
- 学校名は正式名称で書きます。公立なら「〇〇県立」「〇〇市立」から書きます。
- 高校は「普通科」「商業科」などの学科まで、大学は学部・学科まで書きます。専攻やコースがあれば添えます。
- 学歴が終わったら1行あけ、次の行の中央に「職歴」と書きます。
入学と卒業は、同じ学校でも別々の行に書きます。「〇〇高等学校 入学・卒業」と1行にまとめると、在学期間が読み取れなくなるためです。学歴の最後の行が、その人の最終学歴として読まれます。
学校の種類によって、書き方が少し変わります。
- 短期大学には学部がありません(学校教育法108条)。「〇〇短期大学 〇〇学科」と書きます。
- 専門学校は、専修学校のうち専門課程を置く学校の呼び名です(学校教育法126条)。学校が名乗っている正式名称どおりに書き、学科名を添えます。
- 大学院は「卒業」ではなく「修了」です。研究科と、修士課程・博士課程の別も書きます。
- 私立校は学校名から書けば足ります。「学校法人〇〇学園」まで書いても誤りではありません。
- 校名が変わった学校は、当時の名称に「(現・〇〇高等学校)」と添えます。
入学・卒業の年を正しく出す
学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わります(学校教育法施行規則59条)。小学校には、満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めに入学します(学校教育法17条)。
年齢の計算では、満6歳になるのは誕生日の前日です。そのため1月1日〜4月1日生まれは「早生まれ」となり、同じ年の4月2日以降に生まれた人より1学年上になります。
早生まれでなく、浪人や留年もない人は、次の式で年を出せます。
| 節目 | 年 | 月 |
|---|---|---|
| 中学校卒業・高校入学 | 生まれ年+16 | 3月・4月 |
| 高校卒業・大学等入学 | 生まれ年+19 | 3月・4月 |
| 短大・2年制専門学校卒業 | 生まれ年+21 | 3月 |
| 4年制大学卒業 | 生まれ年+23 | 3月 |
早生まれの人は、生まれ年から1を引いてから計算します。浪人や留年をした人は、その年数を足します。和暦への置き換えも含めて、入学・卒業年の計算ツールで確かめられます。
なお、大学の学年の始まりと終わりは学長が決めます(学校教育法施行規則163条)。9月入学や9月卒業の大学もあるので、在籍した学校の記録に合わせてください。
中退・浪人・休学・留学・卒業見込みの書き方
| ケース | 書き方の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 中退 | 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中途退学 | 理由は短く添えてもよい |
| 浪人 | 書かない | 入学年がずれるだけ。予備校も書かない |
| 休学 | 〇〇大学 〇〇学部 休学(留学のため、令和〇年〇月まで) | 卒業が遅れた理由がわかるように |
| 留学 | 〇〇大学(米国)〇〇学部へ交換留学(1年間) | 現地で卒業したなら入学と卒業を書く |
| 卒業見込み | 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業見込み | 年月は卒業予定の年月 |
| 高卒認定 | 高等学校卒業程度認定試験 合格 | 免許・資格欄に書く方法もある |
| 職業訓練 | 〇〇職業能力開発促進センター 〇〇科 修了 | 学歴欄に書いてよい |
短期の語学留学は学歴に入れず、自己PRや志望動機で触れるのが一般的です。
ほかにも、迷いやすい書き方があります。
- 転校:前の学校の入学の行のあとに、「〇〇高等学校 転入学」の行を足します。卒業は転校先の学校名で書きます。
- 編入学:「〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 3年次編入学」のように、何年次に入ったかを書きます。
- 通信制・定時制:課程まで書くなら、学校名の後に「通信制課程」「定時制課程」と添えます。どの課程を出ても、高等学校の卒業であることは同じです。
- 同じ学校名が続く:2行目以降も「同上」や「〃」を使わず、毎回学校名を書きます。
記入例:専門学校卒業・大学卒業見込み
どちらも2004年8月生まれで、浪人・留年のない人の例です。まず、専門学校を卒業して働いている人の場合です。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 令和2 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 令和2 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学 |
| 令和5 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業 |
| 令和5 | 4 | 〇〇専門学校 情報処理学科 入学 |
| 令和7 | 3 | 〇〇専門学校 情報処理学科 卒業 |
次は、4年制大学に在学中の人が、卒業前に就職活動をする場合です。最後の行に、卒業予定の年月と「卒業見込み」を書きます。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 令和2 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 令和2 | 4 | 〇〇高等学校 普通科 入学 |
| 令和5 | 3 | 〇〇高等学校 普通科 卒業 |
| 令和5 | 4 | 〇〇大学 文学部 心理学科 入学 |
| 令和9 | 3 | 〇〇大学 文学部 心理学科 卒業見込み |
| 職歴 | ||
| なし |
新卒で職歴がないときは、「職歴」の見出しの下に「なし」と書きます。在学中のアルバイトは、ふつう職歴には入れません。
学歴の行が少なくても、空いた行を無理に埋める必要はありません。職業訓練や、資格の勉強に通ったスクールがあれば、職歴や免許・資格の欄で伝えられます。
年号は、生年月日や職歴と同じく和暦か西暦のどちらかにそろえます。早見表は和暦・西暦・年齢の早見表にあります。
このページで使えるツール
よくある質問
履歴書の学歴は小学校から書くべきですか?
書く必要はありません。応募先の指定がなければ、中学校卒業か高校入学から書けば足ります。学歴より職歴を詳しく見せたい転職では、高校から書く人も多くいます。
浪人したことは履歴書に書きますか?
書きません。浪人した年数の分、高校卒業と大学入学の年がずれるだけです。ハローワークの案内でも、大学受験浪人中の予備校などは通常書かないとしています。
中退の理由は書かないといけませんか?
必須ではありません。進路変更や家庭の事情など、短く説明できる理由なら「〇〇のため中途退学」と添えると、読む側の疑問が減ります。書かない場合も、面接で聞かれたら答えられるようにしておきます。
「卒業見込み」と「卒業予定」はどちらが正しいですか?
どちらも使われ、法令上の決まりはありません。新卒の応募書類では「卒業見込み」と書くのが一般的です。学校が出す卒業見込証明書と表記をそろえると迷いません。
卒業した学校の名前が変わった場合は?
在学していた当時の名称で書き、今の名称を「(現・〇〇高等学校)」のように添えます。統合や校名変更があっても、読み手が今の学校を確かめられるようにするためです。
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参考にした資料
- 応募書類の作り方(パンフレット全体版)(厚生労働省 ハローワークインターネットサービス) 確認日 2026-10-20
- 学校教育法(第17条・第108条・第126条)(e-Gov法令検索) 確認日 2026-10-20
- 学校教育法施行規則(第59条・第163条)(e-Gov法令検索) 確認日 2026-10-20
- 年齢計算ニ関スル法律(e-Gov法令検索) 確認日 2026-10-20
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)(文部科学省) 確認日 2026-10-20