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履歴書の書き方

履歴書の書き方 完全ガイド|全項目の書き方と厚生労働省の様式例

履歴書は、日付・氏名・生年月日・住所・学歴・職歴・免許資格・志望動機・本人希望の順に、上から埋めていきます。厚生労働省が2021年4月に公表した履歴書様式例では、性別は書いても書かなくてもよい任意記載になり、通勤時間・扶養家族数・配偶者・配偶者の扶養義務の欄はなくなりました。応募先が様式や手書きを指定しているときは、その指定に従います。

更新 2026-10-20

厚生労働省の履歴書様式例とは

いま標準として使われている履歴書の形は、厚生労働省が作った「厚生労働省履歴書様式例」です。厚生労働省の公正採用選考特設サイトで、A4版とA3版がPDFとExcelで配られています。

この様式例ができるまでの流れは次のとおりです。

  1. 厚生労働省は長いあいだ、JIS Z 8303(帳票の設計基準)の解説に載っていた履歴書の様式例を推奨していました。
  2. 2020年7月、LGBT当事者を支援する団体が、性別欄の削除などの検討を厚生労働省や日本規格協会に求めました。
  3. これをきっかけに、日本規格協会は解説から履歴書の様式例を削除しました。性別欄をなくす動きが広がるなかで載せ続けると、JISが方向付けをしていると誤解されかねない、という理由です。
  4. 2021年4月、厚生労働省が代わりの様式例を作り、公表しました。

旧JIS版との違いは次の表のとおりです。

項目 旧JIS様式例 厚生労働省様式例
性別 「男・女」を○で囲む 任意記載(空欄でもよい)
通勤時間 あり なし
扶養家族数(配偶者を除く) あり なし
配偶者・配偶者の扶養義務 あり なし

なくなった4つの欄は、応募者のプライバシーにかかわる度合いが高いため外されました。様式例に法的な拘束力はなく、企業が独自の様式を使うこともできます。

書き始める前に決めること

  1. 様式:応募先の指定があれば、それを使います。指定がなければ厚生労働省様式例か、それに近い市販品で足ります(→様式の選び方)。
  2. 手書きかパソコンか:指定がなければ、どちらでも構いません。手書きなら黒のボールペンか万年筆を使います。鉛筆は使えません。
  3. 消せるペンは使わない:熱で色が消えるボールペンは、製造元のパイロットが「履歴書には使えない」と案内しています。
  4. 和暦か西暦か:生年月日から資格の取得年まで、どちらか一方にそろえます。
  5. 間違えたら書き直す:手書きの履歴書は、修正液や二重線で直さず、新しい用紙に書き直すのが原則です。

手元にそろえておくもの

書き始めてから調べものをすると、手が止まります。先に次のものをそろえておくと、一度に書き上げられます。

  1. 証明写真:縦4cm×横3cmが一般的です。データで使うなら画像ファイルも用意します。
  2. 学校の入学・卒業年月:生まれ年から計算できます。浪人や留年があれば、その年数も確かめます。
  3. 勤め先の入社・退職年月:思い出せないときは、日本年金機構の「ねんきんネット」が手がかりになります。厚生年金の加入記録に、勤め先の名前と加入・喪失の年月日が出ます。
  4. 免許・資格の正式名称と取得年月:免許証や合格証書で確かめます。
  5. 応募先の求人票:志望動機や本人希望記入欄を書くときに、仕事内容や勤務条件を見比べます。

上から順に:各欄の書き方

欄 書き方の要点 詳しく
日付 書いた日ではなく出す日。郵送は投函日、持参は持参日 日付
氏名・ふりがな 姓と名の間を少しあける。「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで —
生年月日・年齢 日付欄の日の満年齢を書く 年齢
性別 任意。書くなら自分が書きたい内容で、書かなくてもよい —
写真 指定がなければ貼っておくのが無難。縦4cm×横3cmが一般的 写真
学歴・職歴 古い順に。学歴と職歴は見出しを分ける 学歴・職歴
免許・資格 正式名称で書く 下の見出し
志望の動機など 志望理由・特技・強みを応募先に合わせて 志望動機・自己PR
本人希望記入欄 希望がなければ「貴社の規定に従います。」 本人希望

住所と連絡先は、次の点に気をつけます。

  • 現住所は都道府県から書き、建物名と部屋番号も略しません。「1-2-3」とせず、住民票の表記どおり「一丁目2番3号」のように書きます。
  • 連絡先の欄は、現住所以外で連絡を受けたいときだけ使います。在職中の人が今の勤務先を書くのは避けます。
  • 様式例にメール欄はありませんが、メールアドレスを書き添えても差し支えありません。
  • 電話は、日中につながりやすい番号を書きます。携帯電話と固定電話の両方があれば、両方書いて構いません。

学歴・職歴欄の記入例

厚生労働省様式例では、学歴と職歴を同じ欄に続けて書きます。1行目の中央に「学歴」、学歴の後に1行あけて「職歴」と書きます。

年 月 学歴・職歴
学歴
平成22 4 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
平成25 3 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業
平成25 4 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
平成29 3 〇〇大学 経済学部 経済学科 卒業
職歴
平成29 4 株式会社〇〇 入社(営業部に配属)
令和3 9 株式会社〇〇 一身上の都合により退職
令和3 10 〇〇株式会社 入社(経理課に配属)
現在に至る
以上

「学歴」「職歴」の見出しは中央に、「以上」は右寄せで書くのが一般的な書き方です。生まれ年から入学・卒業の年を出すときは、入学・卒業年の計算ツールを使うと早く確かめられます。

免許・資格欄の書き方

  • 運転免許は「普通自動車第一種運転免許 取得」のように書くのが一般的です。道路交通法では、第一種免許の一つに普通自動車免許が置かれています。
  • 免許は「取得」、検定や試験は「合格」で結びます。
  • 略称は使いません。「日商簿記」ではなく、試験の正式名称で書きます。
  • 順番は取得した順のほか、応募先の仕事に関係が深い順でも構いません。
  • 勉強中の資格も「〇〇の取得に向けて勉強中」と添えて書けます。

正式名称がわからないときは、資格の正式名称辞典で調べられます。

書き終えたら確かめること

  1. 年号が和暦か西暦のどちらかにそろっているか。
  2. 「(株)」「〇〇高校」のような略し方をしていないか。
  3. 年齢が、日付欄に書いた日の満年齢になっているか。
  4. 職歴の最後に「現在に至る」や「以上」を書いたか。
  5. 写真の裏に氏名を書いたか(→証明写真)。
  6. 出す前にコピーかPDFを手元に残したか。面接では履歴書の内容をもとに質問されることが多いためです。

履歴書作成ツールを使うと、厚生労働省様式例の並びのままA4で印刷やPDF保存ができます。

このページで使えるツール

よくある質問

履歴書の性別欄は空欄でもいいですか?

空欄でも構いません。厚生労働省の様式例では性別は任意記載で、未記載も可能とされています。厚生労働省は企業に対し、性別欄の書き方や空欄であることで採否を決めないよう求めています。

JIS規格の履歴書はもうないのですか?

2020年7月に日本規格協会が、JIS Z 8303の解説から履歴書の様式例を削除しました。そのため、今の標準的な形は2021年に厚生労働省が作った様式例です。手元の市販品が使えなくなるわけではありませんが、右下に「保護者」欄がある古い版は避けます。

通勤時間や扶養家族を書く欄がない履歴書で応募して大丈夫ですか?

問題ありません。厚生労働省の様式例そのものに、これらの欄はありません。プライバシーにかかわる度合いが高い情報のため外されたもので、必要なら面接などで確認するよう企業に案内されています。

手書きとパソコン、どちらで作るのがいいですか?

応募先の指定がなければ、どちらでも構いません。ハローワークの案内でも、手書きでもパソコンでも構わないとする企業が多いとしています。メールやWebで出すなら、パソコンで作ったPDFが扱いやすいです。

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