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履歴書の書き方

履歴書の本人希望記入欄の書き方|「貴社の規定に従います」と希望がある場合の例文

本人希望記入欄は、特に希望がなければ「貴社の規定に従います。」と書き、空欄にはしません。勤務地・勤務時間・職種などで外せない条件があるときだけ、理由を添えて短く書きます。給与額のような交渉ごとは書かず、面接で相談するのが一般的です。

更新 2026-10-20

本人希望記入欄は何を書く欄か

厚生労働省の履歴書様式例では、最後の欄が本人希望記入欄です。見出しには「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入」と添えられています。働くうえでの条件や希望を、採用側に前もって伝えるための欄です。

ただし、ここは条件を交渉する場所ではありません。ハローワークの案内でも、勤務条件に具体的な希望があっても、そのまま書かずに面接などで相談するのが一般的だとしています。書くのは、採用側が知っておかないと配置や日程を決められないことに限ると考えると、迷いが減ります。

この欄でできることを整理すると、次の4つです。

  1. 外せない条件を伝える(勤務時間・勤務地など)
  2. 応募する職種をはっきりさせる
  3. 入社できる時期や連絡の取り方を伝える
  4. 選考や仕事で必要な配慮を伝える

希望が特にないとき

条件に合わせて働けるなら、次のように書きます。

貴社の規定に従います。

空欄のまま出すと、書き忘れなのか、希望がないのかが伝わりません。ハローワークの案内でも、空欄は適当ではないとしています。「特になし。」と書く方法もありますが、「貴社の規定に従います。」のほうが前向きに読めます。

応募先が会社ではない場合は、呼び方を変えます。病院なら「貴院」、学校なら「貴校」、社会福祉法人や財団法人なら「貴法人」、店舗なら「貴店」とします。

求人が複数の職種を募集している場合は、希望の職種を書いておきます。

一般事務職を希望いたします。勤務条件は貴社の規定に従います。

希望があるときの例文

外せない条件があるときは、理由を短く添えて1〜2文で書きます。

希望 書き方の例
職種 経理職を希望いたします。
勤務地 家庭の事情により、〇〇市内の店舗での勤務を希望いたします。
勤務時間 夜間の専門学校に通っているため、17時までの勤務を希望いたします。
勤務曜日 平日の週4日勤務を希望いたします。土日祝日の勤務はできかねます。
入社時期 現在在職中のため、令和〇年〇月〇日以降の入社を希望いたします。
連絡方法 在職中のため、平日は18時以降にご連絡いただけますと幸いです。
選考での配慮 聴覚に障害があるため、面接では筆談でのご対応をお願いいたします。

連絡方法について、電話に出られない時間がある人は、留守番電話に伝言をもらえれば折り返すと書き添えます。メールで連絡を受けたい場合は、その旨とメールアドレスを書いておきます。

事情を書くときは、くわしい家族の状況まで書く必要はありません。「家庭の事情により」で足ります。厚生労働省は、家族の職業や健康状態などを採用選考で把握することを、就職差別につながるおそれがある事項として挙げています。

障害のある人は、選考や仕事の場で必要な配慮を申し出ることができます。障害者雇用促進法は、募集・採用の場面で障害者から申出があれば、障害の特性に配慮した措置をとるよう事業主に求めています。ただし、事業主に過重な負担となる場合は除かれます。

パート・アルバイトの場合

パートやアルバイトは、働ける曜日と時間帯がそのまま採用の決め手になります。ここはあいまいにせず、具体的に書くほうが採用側も助かります。

  • 「週3〜4日、1日5時間程度」のように、日数と時間を数字で書きます。
  • 「平日の10時〜15時」のように、働ける時間帯をはっきりさせます。
  • 扶養の範囲内で働きたい場合は、「扶養の範囲内での勤務を希望いたします」と書きます。
  • 繁忙期や土日に少しなら出られる、という幅があれば書き添えます。採用側が調整しやすくなります。

パートの記入例です。

平日の週3日、10時から15時までの勤務を希望いたします。扶養の範囲内で働きたいと考えております。土曜日は月2回程度であれば勤務できます。

学生のアルバイトなら、試験期間に休みが必要なことや、長期休みに働ける日が増えることも書いておくと親切です。

厚生労働省は、通勤時間や扶養家族の欄を様式例から外す一方で、面接での確認のしかたを企業向けに示しています。パートの場合の質問例として、扶養の範囲内での勤務が必要かを全員にたずねる例を挙げています。欄に書いておけば、面接で話が早く進みます。

書かないほうがよいこと

本人希望記入欄に書くと、かえって印象を下げやすいものもあります。

書き方 なぜ避けるか 代わりの方法
「月給30万円以上を希望」 交渉ごとを一方的に示すことになる 面接で相談する
条件を5つも6つも並べる 合わせられる仕事がなくなる 外せない2〜3点にしぼる
「残業は一切できません」 言い切ると柔軟さがないと受け取られやすい 「残業は月〇時間程度まで可能です」と幅で書く
自己PRや志望動機の続き 欄の目的と違う 志望動機の欄に書く
家族の病名など、くわしい事情 書く必要がない 「家庭の事情により」で足りる

希望を書くかどうかは自分で決めてよいことです。書かなかった条件で働けないことがあとでわかると、入社後に困るのは自分です。本当に外せない条件は、遠慮せず書いておきます。

書くときの手順

  1. 働くうえで外せない条件を、紙に書き出します。
  2. 求人票の勤務時間・勤務地・職種と見比べ、すでに合っているものは消します。
  3. 残った条件を、大事なものから2〜3点にしぼります。
  4. それぞれに短い理由を付け、「〜を希望いたします。」の形で1文にまとめます。
  5. 何もなければ「貴社の規定に従います。」と書きます。

履歴書作成ツールでは、本人希望記入欄に入力した文がそのまま様式例の位置に入ります。志望の理由は、この欄ではなく志望動機の欄に書きます。

このページで使えるツール

よくある質問

本人希望記入欄に「特になし」と書いてもいいですか?

誤りではありませんが、「貴社の規定に従います。」と書くほうが一般的です。ハローワークの案内でも、空欄は避け、規定に従う旨か希望職種を書くよう勧めています。

希望の給与額を書いてもいいですか?

書くことはできますが、金額を一方的に示すのは避け、面接で相談するのが一般的です。前職の給与を下回ると生活が成り立たないなど、どうしても伝えたい事情があれば、面接で話す前提で短く触れる程度にします。

扶養の範囲内で働きたいと書いてもいいですか?

書いて構いません。パートの面接では、扶養の範囲内での勤務を希望するかを全員に確かめるよう、厚生労働省も企業向けの資料で質問例として挙げています。具体的な金額より、勤務日数や時間で伝えると調整しやすくなります。

希望がいくつもある場合はどう書けばいいですか?

外せない条件から順に、2〜3点までにしぼって1行ずつ書きます。条件が多すぎると、採用側が合わせられる仕事が見つからなくなります。

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